栗です。
さて今回は『トレードキングダム』という投資コミュニティについて取り上げたいと思います。
本記事では、『トレードキングダム』が怪しいのではないか、稼げるものなのかについて調査しました。きっとお役に立つ内容なので、最後までご覧いただけたらと思います。
●結論
●概要
『トレードキングダムコミュニティ』とは、元証券会社のファンドマネージャー「金勝」が運営するFX投資コミュニティです。(確認したところ、次世代AIスマホ投資の内容はFXです。)セールスページによれば、りんご・ばなな・みかんを見極めることができれば、誰でも投資で稼げるようになる、と謳っています。
1回の作業は最短30分、スマホで完結する誰でもできる作業とのことですが、そんな簡単に稼げるわけもなく、
実態としては、高額な入会金が必要で、稼げるかどうか不明な「GOZILLA SYSTEM(ゴジラ システム)」というEAツールが配布されているようです。
●費用について
コミュニティの入会料金です。
銀行振込 398,000円
クレジット払い 498,000円
こちらを見ると、参加のためには高額な費用が掛かることが分かります。
さらに入会から3か月経つと、次の3か月分の会費として同じだけの金額がかかります。
この費用を上回るほど稼げる見込みがあるのであれば、問題ありませんが、
果たしてどうなのでしょうか。
ここで、クレジット払いと銀行振込に10万円もの違いがあります。
銀行振込とクレジット払いでの返金方法の違い
ある弁護士の方のサイトから引用させてもらうと次のような違いあります。
クレジットカード決済や電子マネー決済(ネットライドキャッシュ、セキュリティマネー、ビットキャッシュ、ウェブマネーなど)の場合には、多くのケースで、決済代行業者がその決済に関与していますので、決済代行業者に対して販売業者の情報開示を求めることになります。また、決済代行業者を介して販売業者に対して返金を求めていきます。
他方、販売業者が指定した口座に振り込む方法で情報商材購入代金等を支払っている場合は、多くのケース(詐○と評価できるケース)で当該振込先口座を凍結するとともに、口座名義人(情報商材販売業者に限りません)に対しても返金を求めることになります。
引用元:https://credit-lease.com/infoproduct/
ここでのポイントは、決済に仲介者を挟むかどうかです。仲介者を挟んだ場合、販売者は、
- 仲介手数料・クレジットサービス利用料を負担する必要がある (料金の2%程度)
- 返金対応の際、クレジット会社に返金対応してもらう場合がある
- もしも、トラブルが発生した場合、クレジット会社を相手にする必要がある
悪質な販売者の中には、返金を求める声に応じず、そのまま逃げて音信不通になったりするものもいます。そこで、クレジット会社のような仲介者を挟むと、後々面倒になるので、なるべくなら銀行振込をさせたい事情があるのです。
・特定商取引法に基づく表記
販売者 | 三宅常雄 |
所在地 | 大阪市旭区太子橋3-6-9-102 |
電話番号 | 080-1924-0725 |
メールアドレス | info@trade-kingdom.com |
上記の特商法は主なものを一部抜粋して掲載しています。
特商法の表示で気になるのは、3点。まず1つ目は、販売者が個人であるところ、2つ目は、販売者と思われる「金勝」と名前が違うところ、3つ目は、電話番号が080から始まる個人の携帯電話番号であることです。特商法の表記を見る限りだと、信頼性に欠ける内容です。
特商法とは
特商法とは、消費者の利益を守るための法律です。
電話勧誘販売、通信販売、連鎖販売取引などのトラブルが生じやすい商取引においては、
販売者情報(主に事業者名、責任者、所在地、連絡先)を表記することが義務付けられています。
・所在地
掲載されている住所をもとに、GoogleMAPで検索してみました。
ヒットしたのは「やわらぎマンション」という賃貸住宅でした。
家賃は3万8千円と驚きの料金です。
●販売者の「金勝」とは
「金勝」について、調査してみました。
・経歴
- 累計19億円を運用
- 元海外投資ファンドのマネージャー
- 累計1000名以上の指導してる
ただ、実際になんという会社で働いていたのか証拠はないため、あくまで自称の域を出ません。
Xのフォロワーは2600人、Youtubeのチャンネル登録者数は5000人程度です。本当に稼いでいるのなら、もう少し注目を集めてもいいと思いますが、実際はその程度です。
また、先日紹介した「蝶名林達也」との関係性もあるようです。
(蝶名林についての記事はこちら)
・金融庁の登録があるか
金融庁の登録がない無登録業者です。
自動売買ツールを配布しているということは、投資の助言業に当たると思われるため、金融庁の登録が必要です。
金融庁のHPの「金融商品取引業者一覧」で、「三宅常雄」、「トレードキングダム」、「金勝」で検索を掛けてみたところ、ヒットしませんでした。
●ゴジラシステムについて
『トレードキングダム』では「GOZILLA SYSTEM(ゴジラ システム)」というEAツールが配布されるようです。しかし、メルマガに登録して案内される動画を確認しても、このツールがどのような仕組みで動いてるのかの解説はされておらず、どれだけの実績が挙げられるのかも証拠がありません。
EAツールは、ちゃんとした勝てるロジックが組まれていれば、トレードの助けになります。
システムが自動売買してくれるので、人間の感情に左右されず、あらかじめ定められたロジックで
トレードを行ってくれます。
ところで、現在のFX市場はどのような状況になってるかご存じですか。
それは様々なEAツールが稼働を続けているカオスな状況になっているのです。
分かりやすい例え話をすると、ある勝てるロジックが組まれたAというツールがあったとします。
しばらくはそのツールがFXで勝ち続けます。しかし、そのロジックが解析され、
Aに勝てるBというツールが開発されます。するとAは勝てなくなり、Bが勝つようになります。
そして、今度はBに勝てるCというツールが出てきます。
そんなことが繰り返され、EAツールが溢れている状況です。
●評判・評価・口コミ
参考にできる評判を何点か抜粋してみました。
このシステム買って損しました。利用し始めて四ヶ月ですが、全く勝てる気配がありません。利用料を取り返すなんて夢のまた夢です。こんなに勝てないとは思いませんでした、、
出典元:https://money-police.com/kimmasaru-tkc/
ゴジラシステム、以前購入しようかと悩んでいたんですがやめましたね。購入の際の対応が杜撰で、本当に大丈夫かなと不安になったんです。今思えばやめておいて正解でした。勝てないと縋りたくなっちゃうんですよね。
出典元:https://tsukahikaku.com/kim-masaru/
●『トレードキングダム』のまとめ
当ブログの結論です。
販売者の「金勝」の元海外証券ファンドマネージャーという経歴を証明するものは見つけられませんでした。
「GOZILLA SYSTEM(ゴジラ システム)」というEAツールに関しても、どうして勝てるのか、
ロジックも実績も不明のため、手を出す場合は自己責任となります。
もちろん投資は自己責任なので、ここまでの情報を踏まえて、
参加するなら止めることはできません。
あなたの貴重なお金と時間を無駄にしないように。
以上、最後まで見ていただき、ありがとうございます。
ではまた。
栗