マーケットピーク は逮捕者が出ているやばい会社!悪質な仕組みと引っかからないためにポイントを解説 【セルゲイ・ヘック・坂本昂洋】

マルチ商法

※2023年5月24日、特定商取引法違反の疑いで代表 坂本昂洋 含む男女9名の逮捕者が出ています。

栗です。

さて今回取り上げるのは、逮捕者が出たとニュースでも取り上げられた『マーケットピーク』という商材です。

すでに怪しい会社であることは確定していますが、注意喚起の意味を込めて取り上げたいと思います。

本記事では、『マーケットピーク』の手口を探り、今後、似たような案件に引っかかることが無いように気を付けるべきポイントをまとめました。きっとお役に立つ内容なので、最後までご覧いただけたらと思います。

●結論

『マーケットピーク』では様々な悪質性が確認されていて、関わることすらお勧めできない組織です。
・CEOが過去にポンジスキームをしていた
・悪質な勧誘行為
・返金させないために虚偽の内容を伝えていた

仮想通貨を扱った投資案件では、金融庁の登録があるか、書面の公布があるか、絶対もうかるなどの、甘い誘い文句がないかなどを確認して、騙されないように気を付けましょう。

●概要

『マーケットピーク』とは、ドバイに本拠地を置く、仮想通貨×マルチ商法で投資商品を販売している組織です。

仮想通貨や海外事業等への投資、アフィリエイトなどの儲け話で勧誘し、紹介料や報酬を得るマルチ商法で、いわゆる「モノなしマルチ」と呼ばれるような類です。

『マーケットピーク』が発行する「Peak」という仮想通貨を人に紹介することで報酬が発生する仕組みです。他人に紹介すれば出資金の8%、更にその人が別の人に紹介すれば、2%紹介報酬がもらえるようになっています。

現在は、日本のマーケットピーク関係者の中で逮捕者が出ている事態にまでなっています。

20代の若者を中心に2000人以上から約7億円超の資金を集めていて、
暗号資産への投資を違法に勧誘したとして、2023年5月に男女9人が逮捕される事件となりました。

CEO Sergej Heck
所在地 PEAK TECH – FZCO, DSO-THUB
Dubai Silicon Oasis
Dubai – UAE represented
サイトURL https://marketpeak.com/ja

マーケットピークの仮想通貨の価値

※2024年3月時点

マーケットピークが発行している「Peak」という仮想通貨の価値は日本円にして0.4円弱となっています。

2021年はおよそ30円前後を推移していました。

しかし、2022年の初めに様子は一変し、4月時点10円程度になり、暴落。

それから、2022年末には1円を割って0.5円になり、2023年5月に関係者の逮捕のニュースが出て、

最安値0.2円まで下落しました。

現在では、文字通り無価値な仮想通貨となっているようです

一時期の盛り上がりはあったのに、なぜここまで下落し続けているのか。

それは『マーケットピーク』の悪すぎる評判にありました。

●評判

CEOは過去にポンジスキームをやっていた

Heck also appears to have been involved in the BeOnPush Ponzi scheme in 2017.
ヘック氏は2017年にBeOnPushポンジスキームにも関与していたようだ。
引用元:https://behindmlm.com/mlm-reviews/marketpeak-review-peak-token-ponzi-scheme-curator/

ー用語解説ー
ポンジスキームとは
ポンジ・スキームとは、悪質な投資勧誘のひとつです 集めたお金を実際には運用せず、配当金という名で還元することで投資家の信用を得てお金を騙し取る手口です。

海外メディアが報じたところによれば、マーケットピークのCEOの「Sergej Heck」は過去に複数のポンジスキームに加担していた、と発表されています。

また、今回取り上げている「Peak」という仮想通貨以外にも、マーケットピーク内部で複数の仮想通貨が発行され、そのどれもがポンジスキーム的な仕組みだったようです。

  • BITPHOENIX Token
  • Masterpool Token

悪質な勧誘

展示会への誘いと偽り、実際は構成員のタワマンに連れていく、という悪質な勧誘行為がAll Aboutの取材によって分かっています。

Cさん:いいえ。同級生から勧誘を受けたときには投資の話は一切ありませんでした。大阪の中之島には、グランキューブと呼ばれる国際会議場があるのですが、「そこで展示会があるから来ないか」という誘いでした。

特に予定もなく暇だったというのもあって行ったら、国際会議場の近くのタワマンに連れていかれ、元の話とは全然違う投資案件の話を受けました。
出典元:https://allabout.co.jp/gm/gc/500777/

また、朝日新聞の報道でも同様の手口があったことが確認できます。

昨年6月、その友人から「ロボットの展示会を見に行こう」と誘われた。

市内中心部の会場に行くと、友人は「会わせたい人がいる」と言った。向かった先は近くのタワーマンション。戸惑いながら理由を尋ねると、友人はこう繰り返した。「いいから、いいから」
出典元:https://www.asahi.com/articles/ASR5S4K0XR5MPTIL019.html

借金して投資させる

お金がない人には借金をさせて投資させるケースも多かったようです。

このマーケットピークの事例では、大学生に100万円を超えるような出資をさせていました。普通に考えると、大学生がそんなお金を用意できることのほうが稀でしょう。そこでこのマーケットピークの会員や勧誘者たちは、勧誘をした上で新規登録者に消費者金融でお金を借りさせていました。大学生であっても初めてであれば消費者金融を3社ほど回ると150万円程度のお金を借りることができるため、その仕組みを悪用したものと思われます。
出典元:https://wajo-holdings.jp/mining/archives/3554

返金させない

読売新聞の報道によって、返金を求める人たちへ、クーリングオフはできない、という虚偽の説明をしたことが明らかになっています。

「クーリングオフ(無条件解約)はできない」と虚偽の説明をし、契約書を交付せずに数十万~百数十万円の契約を結んだ疑い。
出典元:https://www.yomiuri.co.jp/national/20230524-OYT1T50317/

どれを取っても、悪質な手口ばかりです。このような手口に引っかからないためには、実際にどのようなことに気を付ければいいのでしょうか。具体的に解説していきます。

●気を付けるべきこと

金融庁の登録があるか

日本で仮想通貨の投資を募る場合、金融庁の許可が必要になります。

金融庁では、実際にこのような「暗号資産交換業者登録一覧」という資料を公表しているので、
今回のような仮想通貨への投資の勧誘を受けたら確認してみましょう。


ただ、今回の場合のように、海外に拠点を置く会社の場合、日本の法律が適用されない、という抜け穴が存在しています。実際は日本で営業を活動を行っているのだから、そのような言い訳は通用しない、と思うのですが、逃げるための理由として、使われているケースが多々あります。

そのため、基本的に、海外に拠点を置く投資系の勧誘は全て怪しいと思って大丈夫です。

契約書面を交付されるか

マルチ商法を行う場合、特定商取引法によって厳しい取り決めがあります。

そのひとつが、特定商法取引法第37条 書面の交付 です。

これによって、契約を結ぶときには、代表者の氏名・住所や、商品とその内容、マルチ商法であることなどを書面で知らせる義務があります。

知人に紹介することで報酬が発生する、のようなマルチ商法なのに、書面が交付されない場合は、
疑ってかかったほうがよいでしょう。

絶対もうかるなどの断定的な判断の提供

「必ず儲かります。」「この仮想通貨は絶対に値上がりします。」といった勧誘を受けたことがあるでしょうか。

金融商品取引法 38条 ではこのような断定的な判断の提供をして勧誘することが禁止されています。

そもそも、投資には損失のリスクがあります。

このような誘い文句をうのみにせず、よく分からなければ手を出さないことをお勧めします。

ネット等で情報を調べてみる

最近では、「モノなしマルチ」(仮想通貨・投資などを商品にしたマルチ)のトラブルが多発しています。それも、知識や社会経験の乏しい20代の大学生が、SNSを通じて勧誘を受けてトラブルにまき来れるケースが後を絶ちません。

昨今では、インターネットの発達で悪い噂はすぐに拡散される時代になりました。

代表の名前や会社名で検索して、まずは怪しい噂や評判がないかなど、情報収集を行うことをお勧めします。当ブログでも怪しい副業について取り扱ってますので、ぜひ参考にしてください。

●マーケットピークの現在 chainclass

マーケットピークは現在、「chainclass」と名前を変えて活動を続けていることが分かっています。

「chainclass」の詳細について知りたい方は、こちらからどうぞ。

●『マーケットピーク』のまとめ

今回調査したのは、『マーケットピーク』という 仮想通貨 × マルチ商法 を組み合わせたビジネスです。

すでに逮捕者が出ていて、その悪質な勧誘方法や手口が明らかになっています。

  • 本当の目的を隠し、嘘の口実で誘い出して勧誘行為をする
  • お金がなければ消費者金融で借金をさせる
  • クーリングオフはできないと虚偽の情報を伝えて、返金に応じない

すでに、マーケットピーク社は事実上崩壊していますが、残党の関係者や、似たような手口に合った場合、情報を確認するようにおすすめします。

  • 金融庁の登録があるか
  • 契約書面が交付されるか
  • 絶対もうかるなどの断定的な情報で勧誘しているか
  • ネット上に悪評があるか

あなたの貴重なお金と時間を無駄にしないように。

以上、最後まで見ていただき、ありがとうございます。

ではまた。

タイトルとURLをコピーしました