仮想通貨CDPのリスクを調査:アゼロ(AZERO)公式とは無関係？

●CDPとは何か

CDP（Crypto Diffusion Project）は、投資者から資金を集めてAZERO(Aleph Zero)という仮想通貨にステーキングし、得た収益を分配することを謳った、マルチ商法組織です。

AZEROとはAleph Zeroという団体が発行する仮想通貨のことで、その購入や差益で儲けること自体は何の問題もありません。

ステーキングとは、簡単に言えば、仮想通貨をブロックチェーンネットワークに預けることで、その対価として報酬を受け取るシステムです。

このプロジェクトは、参加者が購入する「AZERO Point（AP）」を通じて運営され、収入の一部はステーキングに、残りは広告費用に充てられます。

●内容

参加者はAPを購入し、その売上の60％がステーキングに、40％が広告費用に使用されます。

ロックアップ期間は最低1年間で、期間終了後、参加者はAPをAZEROに交換し、報酬としてキャピタルゲインを得ることができる、と言われています。

ロックアップとは、一時的に仮想通貨が取引できない状態になることで、1年間という期間は比較的ン長いものになります。

しかし、ステーキングはAleph Zeroの公式運営ではなく、CDP運営者を通じて行われるため、運営者の信頼性が重要な問題となります。

そこで、公式サイトを確認すると、運営者の連絡先や詳細な情報は載っておらず、連絡先はLINEのみです。どんな組織や人が運営しているか分からず、見ず知らずの人間にお金を預けることになるため、不安要素となっております。

また、積極的にセミナーを開催していて、そこでAZEROへの投資勧誘が行われています。

また、CDPの公式サイトはすでにアクセスできない状態になっています。
2023年2月から立ち上げられたプロジェクトで、すでに1年以上経過しており、
最初期に投資した人たちのロックアップ期間がとうに過ぎていることから、
必要な資金を集めきり、飛んだ可能性が示唆されます。

https://cryptodiffusionproject.com/

cryptodiffusionproject.com

●費用

参加プランは複数あり、最も低額なもので500＄(約75,000円)
高額なプランになると500,000＄(約75,000,000円)のものがあります。

CDPのステーキング予想利回りは6％から12％とされていて、参加にあたっては投入金額の40％が広告費として差し引かれます。対照的に、AZEROを直接Aleph Zeroでステーキングする場合、報酬は10％から20％に達する可能性があります。

したがって、CDPを介して参加すると、実質的なリターンが減少するリスクがあります。

●CDPとAZEROとの関係性

仮想通貨AZEROはAleph Zero財団が発行し、開発はポーランドのCardinal Cryptographyが担っています。

この公式組織とCDP（Crypto Diffusion Project）との間には直接的な関連性は存在しません。

Aleph Zero財団によると、彼らはCDPというサービスを知らず、その運営とは無関係であると明確に答えています。

ただし、CDPが法的に問題がない可能性はあるとも述べていますが、これはCDPが独自の責任で運営されていることを示唆しています。

もしも、CDPが公認団体であるなら、信頼できる材料となりましたが、実際はそうでないようです。