起業を夢見るあなたへ 事業化集団の誘惑に気をつけて 見分ける方法も解説

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栗です。

さて、今回は『事業化集団』について取り上げたいと思います。

数年前、起業を夢見る人々を対象にした「事業化集団」という名の組織が注目を集めました。
表面的には、夢を叶えるためのサポートのように見せかけていますがが、その実態は参加者の経済的な搾取に他なりません。最近も細々と活動を続けているようなので、事業化集団の手口と注意点を明らかにし、注意喚起をしたいと思います。

本記事では、『事業化集団』が怪しいのではないか、稼げるものなのか、また引っかからないための方法について調査しました。きっとお役に立つ内容なので、最後までご覧いただけたらと思います。

●結論

『事業化集団』では稼げない可能性が高いため、お勧めできません。

● 事業化集団の勧誘手口

事業化集団は、特に若者や起業を志望する人々をターゲットにします。
勧誘の手口は巧妙で、以下のステップが典型的です。

  • 夢リスト作成: 個人の夢や目標をリスト化させ、それを実現するためのサポートを提供すると約束します。
  • 師匠との出会い: より成功しているとされる師匠を紹介し、彼らの下で学ぶことを勧めます。
  • セミナーとワークショップ: 「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」のような成功哲学を学ぶためのセミナーやワークショップに参加させます。
  • コミュニティの形成: 数十人が集まる飲み会やイベントを通じて、集団に属する感覚と同調圧力を醸成します。
  • 高額な商品の購入: 「自己投資」と称して、師匠の店で高額な商品を購入するよう勧められます。

● 自己投資の罠

参加者は月に15万円以上の商品を購入することになります。これは自己投資と称されますが、実際には師匠の利益を増やすための資金供給に過ぎません。

そうして3カ月ほど経ち、完全に組織に染まった時、初めて「自己投資」の内容を明かす。15万円の自己投資の正体。それは、「師匠の店舗から15万円分のシャンプーやサプリメントを毎月購入する」ことなのだ。
引用元:https://president.jp/articles/-/42752?page=3

その実態として、セミナーやメンバーとの交流を通じて、自分の希望年収の15%を「投資」しないといけない、成功者はみんな「自己投資」をしている、「自己投資」をしなければ成功できない、「自己投資」できることが経営者になれる秘訣、という考え方を教えられます。

しかし、「自己投資」の中身が師匠の店で商品を買うことであることは、徹底的に秘密にされます。

およそ3ヶ月掛けて、「自己投資」は必要なことである、という考え方に染め上げられます。

3ヶ月以降、師匠が「自己投資」開始のため、ミーティングで商品の説明や「自己投資」で何を行っていくかについて説明されます。

成功者になるためには、師匠の店での商品の購入が必須なこととされ、参加者は経済的な負担が増大する一方です。

「俺たち天下のゆとりーマン」という方の動画でもその実態が詳しく語られています。

● マルチレベルマーケティング(MLM)の影:実際に稼げるか?

公にはMLMではないとされていますが、実際には紹介システムが存在し、新規参加者が購入する商品からキックバックを受ける仕組みがあります。

友達を勧誘して入会させ、師匠の店で商品を購入すると、師匠からキックバックを受けることができます。ただ必要な人数は、最低6人以上とされています。

また、友達を1人入会させると1系列とされます。そして、経営者として独立できるのは9系列からとされています。9人以上の友達を勧誘し、自分の店を出すことが1つの目標・ゴールになっていますが、9系列になるまでに出てくお金が多いのが実情です。

そして、これらの勧誘行為はあくまで個人の意思で行っているとみなされ、企業として行っているMLMとみなされないため、契約書面や概要書面などを交付する義務が発生しません。そのため、法的な問題にまでは発展していないようです。

もし、現在参加されている方がいるなら、お金を稼ぎたいと思って、やってるのに、現状で良いのか を一度振り返ってみるとよいでしょう。交友関係を広めたいからやってるわけではないと思いますので、赤字のままでも良いのか考えてみることを勧めます。

●見分ける方法

事業化集団のメンバーは、しばしば街コンやイベントで大量の連絡先を集め、不自然に近い関係を築こうとします。また、「自分が源、過去は生ごみ」という独自の言葉を使うことも一つのサインです。彼らの活動地域は主に大都市の人が多い場所で、東京や大阪の主要駅周辺での勧誘が多いです。

また、事業化集団という名前も一定ではないことに注意が必要です。特定の企業の名前や組織の名前は持っていないことが多く、名前だけでは判断できません。過去には、事業化集団環境、という名前で呼ばれていました。他にもワクセル、というワードとのつながりも考えられ、一概にこの名前には注意、とは言えない状況です。

●口コミと評判

インターネット上では、事業化集団に関する様々な評判がありますが、悪評が目立ちます。特にTwitterでは多くの被害者が体験を共有しており、警戒が必要です。

●良い評判について

そんな警戒必須な事業化集団ですが、良い評判も存在しています。

「事業化集団」参加者からの肯定的な声:実際の成果は?

一部の「事業化集団」参加者からは、このコミュニティが彼らの人生に肯定的な影響を与えたとの声が聞かれます。彼らの体験談をもとに、事業化集団がもたらすかもしれない良い影響についても考察してみましょう。

肯定的な変化と成果

  1. ポジティブ思考の育成
    • 参加者の中には、事業化集団での経験がポジティブ思考を養う手助けになったと報告する人もいます。問題や障害に直面した際、それを乗り越えるための方法を模索する力が身につくとされています。
  2. 主体的な行動の促進
    • この環境での学びが、自ら行動を起こし、積極的に未来を切り開く勇気を与えたとの声もあります。彼らは、待つのではなく、自ら行動することで夢を追い求める姿勢を身につけることができたと言います。
  3. ユーモアの重要性の認識
    • ビジネスの場においても、ユーモアが重要であることを学び、人間関係やコミュニケーションが向上したという体験もあります。緊張感がある場でも笑顔を忘れず、ポジティブな雰囲気を保つことができるようになったとのこと。

個人の成長と具体的な成果

  • このコミュニティに参加して、心の健康が向上し、それが肌の状態にも好影響を与えたと感じている人がいます。
  • 新しい人間関係が築け、彼女ができたという具体的な成果も報告されています。
  • 自信を持って転職を行い、月収が増加したケースもあるとのこと。

一方で考えるべきリスク

これらのポジティブな変化は魅力的に聞こえるかもしれませんが、それには高い代償が伴います。事業化集団には高額な自己投資が求められ、その多くが上位者の利益につながる構造を持っています。また、マルチレベルマーケティングに似た特徴がありながら、法的な規制の目を逃れる形で運営されている点も注意が必要です。

●『事業化集団』のまとめ

当ブログの結論として、
『事業化集団』へ参加は推奨できません。

事業化集団の甘い言葉に惑わされることなく、実際に経済的な自立を目指す個人は、これらの組織から距離を置くべきです。

真の自己投資は、他者からの依存を深めることなく、自身のスキルと知識を向上させることにあります。起業は夢を実現するという意味で美しく聞こえますが、それを利用した甘い誘いには気を付けましょう。

あなたの貴重なお金と時間を無駄にしないように。

以上、最後まで見ていただき、ありがとうございます。

ではまた。

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